「当たり前」はNG

こんにちは。冨山です。
 
家族・パートナーに
家事への協力をお願いする際、
「やってもらって当たり前」
「協力するのが当然」
という態度はNG、というお話をしました。
 
たとえそうした思いがあり、
また事実、協力するのが当然だとしても、
マネジメントの手法として
「(やってくれて)ありがとう」
「助かったよ」
と声に出して伝えることが、
相手の行動を後押しすることになるわけです。
 
「そんなの当たり前」
「わざわざ言う必要もない」
という態度は、
行動科学マネジメントにおいては
とても危険なものです。
 
たとえば奥さんが夫に
「部屋をきれいにしておいて」
と頼んだとします。
家事に慣れていない夫は
「(部屋を)きれいにしておく」ということが
具体的に何を指すのかがわかりません。
散らかっていた物を片づけて、はい、終わり。
しかし奥さんとしては、
掃除機で床を掃除しなければ
「部屋をきれいにする」ことにはならないと思っています。
 
ここで
「掃除機をかけるのは当たり前でしょ?」
「これじゃ部屋がきれいになっていないじゃない」
なんて文句を言っても、仕方がありません。
相手はやり方を「知らない」わけですから。
 
だから、「そんなの当たり前」はNG。
物事を伝えるときには、行動に落とし込んで。
「部屋をきれいにして」ではなく、
「部屋の隅から掃除機をかけておいて」と
具体的な言葉を使わなければならないのです。
 
これってビジネスでも同じですよね。
「しっかりやっておくように」
「いちいち言わなくても自分で考えて」
では、望んだ結果は出してもらえません。
 
「指示は具体的な行動に落とし込んだ言葉で」
 
これも「人に動いてもらう」際の大事なポイントです。

 

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