「ほめる」を溜め込まない!

こんにちは。冨山です。

前回、ビジネスマネジメントにおける
「ほめる」ことの重要性とポイントについて
お話ししました。

「(相手の)〝行動〟をほめること」

それが、相手を伸ばすほめ方です。

そしてもうひとつ、
相手をほめる際に心掛けていただきたいことが。

それは「ほめるタイミング」。

相手が望ましい行動をして、
それを称賛する…。

そのタイミングは…。

ずばり「行動の直後」です。

行動科学には「60秒ルール」
と呼ばれる原則があります。
相手の行動をほめる際には
行動が発生した後60秒以内にほめることが効果的、
という実験結果があるのです。

たとえばあなたがチームリーダ-で
メンバーの一人が何か良い働きをしたなら、
すぐにその場で「いいね、ありがとう!」と
感謝を表明。

「昨日の○○は良かったね」と
翌日になってからほめるのは、
悪いこととは言えませんが
相手を伸ばすためには、少し効果が落ちてしまいます。

だから実は、
年度末になってその年の働きを評価(ほめる)する
〝ボーナス〟という制度も、
望ましい行動を継続させて相手を伸ばすという目的としては
それほど有効ではない、ということになります。

「望ましい結果がすぐに享受できる」

これが「行動を繰り返す理由」。
違う角度から見れば、だから行動を〝繰り返してしまう〟。
やめたい行動(過剰行動)…たとえばダイエット中の「間食」も
お菓子を食べたら〝すぐに〟〝おいしい〟という望ましい結果を
享受できてしまうから、続けてしまうわけですよね。

それと同じように、
相手に行動を継続してもらいたかったら、
〝すぐに〟望ましい結果を与えてあげればいい。
それが60秒ルールです。

「ほめる」を溜め込まない。
相手の行動は、すぐに、その場でほめる。
〝ほめ上手〟のリーダーになるには
言葉のチョイスよりもまずタイミングに気をつけてみましょう!

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