こんにちは。冨山です。
前回、ビジネスマネジメントにおける
「ほめる」ことの重要性とポイントについて
お話ししました。
「(相手の)〝行動〟をほめること」
それが、相手を伸ばすほめ方です。
そしてもうひとつ、
相手をほめる際に心掛けていただきたいことが。
それは「ほめるタイミング」。
相手が望ましい行動をして、
それを称賛する…。
そのタイミングは…。
ずばり「行動の直後」です。
行動科学には「60秒ルール」
と呼ばれる原則があります。
相手の行動をほめる際には
行動が発生した後60秒以内にほめることが効果的、
という実験結果があるのです。
たとえばあなたがチームリーダ-で
メンバーの一人が何か良い働きをしたなら、
すぐにその場で「いいね、ありがとう!」と
感謝を表明。
「昨日の○○は良かったね」と
翌日になってからほめるのは、
悪いこととは言えませんが
相手を伸ばすためには、少し効果が落ちてしまいます。
だから実は、
年度末になってその年の働きを評価(ほめる)する
〝ボーナス〟という制度も、
望ましい行動を継続させて相手を伸ばすという目的としては
それほど有効ではない、ということになります。
「望ましい結果がすぐに享受できる」
これが「行動を繰り返す理由」。
違う角度から見れば、だから行動を〝繰り返してしまう〟。
やめたい行動(過剰行動)…たとえばダイエット中の「間食」も
お菓子を食べたら〝すぐに〟〝おいしい〟という望ましい結果を
享受できてしまうから、続けてしまうわけですよね。
それと同じように、
相手に行動を継続してもらいたかったら、
〝すぐに〟望ましい結果を与えてあげればいい。
それが60秒ルールです。
「ほめる」を溜め込まない。
相手の行動は、すぐに、その場でほめる。
〝ほめ上手〟のリーダーになるには
言葉のチョイスよりもまずタイミングに気をつけてみましょう!
———————————————-
※7/19に新刊「ダラダラせずに、やるべきことに集中する技術 (知的生きかた文庫)」を出版しました。
気が乗らない。めんどくさい。できれば、さぼりたい……
どんな人にも、ついついダラダラしてしまう日があるもの。
できるだけ「ラクをしたい」のが人間の本能。
とくに、リモートワークのように1人で仕事をする環境では、
ダラけてしまうのも無理はないこと。
本書では、「やるべきこと」に集中し、会社でも在宅でも生産性を上げるコツを紹介します。
◎「小さな行動」を、とにかく始める
◎朝イチは「手を動かす作業」で始める
◎「25分集中→5分休む」をセットにする
◎「重要な2割」だけに力を集中してみる
◎「明日でもいいこと」は、ムリに「今日やらない」
◎寝る前に「今日よかったこと」を3つ思い出す
などなど、どこで、誰がやっても、効果絶大なメソッドが満載!
★第21期 「教える技術」 認定資格 3級講座
6月23日(木)13:45〜16:30 開催!
□新任リーダー/マネジャー の学びに
□自身のマネジメントスキル向上のために
□社内、組織内で行動科学を活用したい方に
毎回、多くの受講者が様々な理由でご参加いただいています。
この記事へのコメントはありません。