時代は今や「令和」。
とはいえ、ビジネスの現場では
「昭和」の時代を働いてきた人も大勢います。
わたし定時で帰ります!というドラマも話題になっていましたよね。
高度経済成長期で、
「仕事をがんばればもっとお金が稼げる」という価値観が一般的だった時代、
自分の人生が仕事中心であることに疑いを持つ人も少なかったでしょう。
しかし平成になり、
人々の価値観は多様化しました。
「若い世代の人たちは、
〝お金〟よりも〝自分の時間〟を大切にする」
この傾向は私がさまざまなビジネスの現場で強く実感することです。
仕事(公)だけでなく、プライベート(私)も大事。
働く人の「公私の充実」を考えることはリーダー、マネジャーの常識です。
だからといって、
「定時帰宅してもらえばうまくいくだろう」と考えるのは短絡的です。
世代間のギャップのみならず、人の価値観は十人十色。
働く原動力=動機付け条件はいろいろあるものなのです。
アメリカの企業で近年重視されている
「トータルリワード」という概念があります。
簡単に言ってしまえば、
「金銭(お金)以外の報酬(動機付け)を考慮しよう」
というもの。
頭文字を取ったAからEまでの
さまざまな「報酬」を挙げています。
「Acknowledgement(感謝と認知)」
自分の存在が認められ、
感謝されることが動機付けとなる人もいます。
「Balance[of work and life(仕事と私生活の両立)」
「暮らしを充実させたい」「私生活を大切にしたい」
と願う人もいます。
「Culture(企業文化・組織の体質)」
役職や年齢を超えて、
自由に意見やアイデアを出し合える環境こそが
仕事のやりがいだ、という人もいるでしょう。
「Development[Career/Professional](成長機会の提供)」
「学び」やスキルアップ、キャリアアップが
仕事の意味だと考える人もいます。
「Environment[work place(労働環境の整備)」
「働きやすい環境」が仕事において何よりも重視することだ、
という人もいるでしょう。
このように、人は人によって、
さまざまな動機付けで仕事をしています。
「若い人はみんなこうだ」
「昇給が一番の励みになるに決まっている」
などと考えずに、
職場でのコミュニケーションを通して、
スタッフ一人ひとりが「何を励みに」仕事をするのか?を
考えてみるのはいかがでしょうか。
行動習慣コンサルタント®
行動定着コーチ® 冨山真由
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