こんにちは、冨山です。
私がキャリアコンサルタントとしても活動をしていることは、前回のブログでお伝えしたとおりです。
では、キャリアコンサルタントの仕事って、あなたはどんなものだと思いますか?
個人の、条件の良い転職のお手伝い?
企業(組織)の採用人事のお手伝い?
うーん、そういった仕事もたしかにあるのですが(たとえば企業の〝リストラ〟の際に関わることも……)簡単にいえば、個人個人の適性を考慮しながら、人材の能力を活かす、という仕事です。
……ちょっとわかりづらいですかね?
ポイントは「個人個人の適性」ということ。私はとくに、働く人の「自分らしさ」というものを大切にするよう、心がけています。
「人間の行動原理に沿った」マネジメントである行動科学マネジメントの専門家でもある私が「自分らしさ」という言葉を使うのは、ちょっと違和感を覚えますか?
いえ、ここでいう「自分らしさ」とは、「自分らしく生きればハッピー」といった情緒的なものではありません。
なぜ「自分らしさ」が大事なのか?
あえてクールな言い方をすれば、
「自分らしさ」を考えたキャリアデザインのほうが、仕事の成果を出すことができるからです。
このブログでも以前お話ししたかもしれませんが、行動科学マネジメントでは、働く人の「行動自発率」というものをとても重視します。
行動自発率とはつまり、「やりたいから、やる(行動する)」というもの。いわゆる「仕事ができる人」は、
この行動自発率が高いということが、研究で明らかにされています。
要するに、「やりたくてやる仕事をしている人」は「成果を出している人」というわけです。
だから、キャリアを構築するにあたって「自分らしさ」に着目するのは、とても重要なことなのです。
「条件がいいから」とか「高い地位になるから」といったことだけで仕事を選んでも、それが仕事で成果を出すことにつながるわけではないのです。
また、「自分らしさ」とは、その人の性格や将来の夢のことばかりではありません。
このことについては、
あらためてお話ししたいと思います。
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