こんにちは。冨山です。
前回までにお伝えした
「教え方」と「伝え方」。
どちらも言語化の能力が必要で
曖昧な言葉を遣わない、というのが
ポイントでしたね。
では、「曖昧な言葉を遣わない」、
つまり「具体的な言葉」って
どういうことでしょう?
普段の会話の中のみならず、
ビジネスにおけるメールやチャットのやりとり、
そしてチームメンバーへのマネジメントなど
ビジネスで使えるごく簡単な「具体的な言葉」の例を
紹介しましょう。
まずひとつ目は「数字の入った言葉」。
「〝できるだけ早く〟書類をあげて」
ではなく、
「明日の〝15〟時までに書類を持ってきて」
「〝たくさんの人〟に来てもらう」
ではなく、
「〝80〟人以上の人を集める」
「売上アップを目指して」
ではなく、
「前月より〝20〟%アップ」
単純なことですが、数字を入れるだけで
物事は「具体的なこと」になりますよね。
チームメンバーに成果を挙げてもらいたいとき、
多くのマネジャーの方が、相手が目指すべき目標を
曖昧にしてしまいます。
「ビシっと数字を突きつけるのは
何だか冷たい感じがする」
そういった思いもあるのかもしれませんが
曖昧な指示は相手を成果から遠ざけるだけです。
そしてもうひとつ、
具体化の際に気をつける点が。
それは、物事を伝える際に
「(個人的な)感情を入れない」ということ。
たとえば逆に、
あなたがマネジャーに自分の成果を伝える際……。
「朝から晩までがんばったんですけど、
なかなか思うような成果が出なくて、
本当に申し訳ないな、という感じです」
そういう気持ちになるのはわかるけれど、
成果はどのくらいだったわけ?
余計な感情言葉が、
曖昧さを招いてしまうことはよくあるものです。
・数字を入れて
・感情は入れない
まずはこの2つが、ビジネスでの「具体化」の基本です!
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