「やる気満々」は行動のジャマ?

こんにちは。冨山です。
 

「〝やる気〟とか〝気合い〟といった
 精神的なものに頼らない」
 
「変えるのは内面ではなく、行動」
 
……このブログでも何度もお話ししている
行動科学セルフマネジメントの基本ですね。
 
私は人の「習慣づくり」のお手伝いをする
「行動定着コーチ」としても活動していますが、
「とにかくすごくやる気が出たので
 勉強を続けることができました」
「ガマンにガマンを重ねて
 望ましい行動が定着するようになりました」
という人は、ほとんど見たことがありません……。
 
むしろ
「すごいやる気」のもとに行動を始めたけど、
結局三日坊主で終わってしまった、
という人のほうが多いようです。
 
トレーニングや勉強、新たな習慣。
行動を継続させることに
なぜ「やる気」がジャマにさえなるの?
 
これも人間のメカニズムの話になります。
 
「ホメオスタシス」(恒常性)という言葉を
聞いたことがありますか?
簡単に言ってしまえばそれは
「体の状態を一定に保とうとする働き」のこと。
 
これは脳科学的には
「心理」にも働くんです。
 
何か新たな行動を継続しようとしても
「変化したくない」
「現状のままでいようよ」
「成長することなんてないよ」と、
本能レベルで脳がブレーキをかけてしまいます。
 
やる気満々であればあるほど、
ハイペースであればあるほど、
自分が自分にかけるブレーキが
強く作動してしまうんですね。
 
だから、「やる気」には頼らない!
いきなりのハイペースではなく、
このブログでもおなじみのフレーズ、
「ちょっとずつ、やる」「頑張りすぎない」
が大事なんです。
 
前回お話しした
「人は、集中が長続きしないもの」。
そして
「人は、変化しようとしないもの」。
 
人の持つメカニズムは時に
目標達成のためのハードルになってしまいますが、
これを知ったうえで
「精神的になんとかしよう」としないのが
行動科学セルフマネジメントのやり方なんです!

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP